リパトリとは
FX投資をしばらく続けていると、リパトリ(リパトリエーション)という言葉を 聞くようになります。リパトリとは、外国人投資家が、投資したお金を本国に 戻すことで、「本国送還、資金の国内環流」の事です。
まだ少し、わかりにくいですね。
外国人投資家、といっても企業や団体ですが、彼らが日本の会社の株式に投資 する時、円を買ってそのお金で株式を購入します。つまり、外国人投資家に とっては、株式投資の前に為替を介在する必要があります。
彼らが決算に向けて数字を確定したり、配当や換金の準備をするとき、 海外に投資していたお金を、一度本国に戻す必要があります。そうでないと、 決算できないからです。この時、リパトリが発生します。
たとえば、米国企業の場合、9月末の決算までに円やユーロで投資したお金を ドルに換えておこうとします。実際には、決算直前ではこの作業は行わず、もう少し 前に行いますので、2,5,8,11月にリパトリが発生します。日本企業の場合は、 1年単位で見る傾向があるので、2月にリパトリが発生しやすくなります。
FX投資を少しでも良い結果を残すためには、このようなファンダメンタルを 少しは気にかけて状況判断する必要も出てきます。
為替を動かす経済統計
為替は、経済統計の発表時に大きく動きます。その発表内容により、 瞬時に、米ドルを中心にした思惑が入り乱れ、各通貨が一斉に動くので、 為替の世界でのファンダメンタルと言えます。したがって、われわれFX投資 を行っている者にとっては、いつも注視しておく必要があります。
その中で重要な経済統計を上げると、下記の統計が上げられます。すべて 米国の統計ですが、基軸通貨が米ドルなので、これはいたしかたありません。
- 米雇用統計
- 米ISM指数
- 米GDP速報
- 米PPI(生産者物価指数)
- 米CPI(消費者物価指数)
また、各国の政策金利発表も同様に重要な経済統計であることは言うまでもありません。
- FOMC政策金利(米)
- BOE政策金利(英)
- ECB政策金利(ユーロ)
- 日銀短観
これらの中で、特に、米雇用統計は重要視されています。
その理由は、いくつかありますが、先ずは、その「速報性」です。経済統計の中でも、 一番早く発表されるので、どうしても注目されるのです。
また、雇用統計の値が、他の指数計算に使われたり、エコノミストたちの GDP予想に使われ、他の経済統計に大きな影響を与えることも、 大きな要因と言えます。
そして、雇用統計の値によっては、官民のエコノミスト達が、金融政策などの実施、 もしくは見通しを変えることもあるからです。
FX投資と株式投資の違い
筆者は株式投資からFX投資に移行しました。 FXは株式取引と比べ、いくつかの利点があり、総合的にみて良い金融商品だと 判断したからです。
FXは株式取引と比較して、次のようなメリットがあります。
FXは銘柄を探す手間がかからない
株式取引の場合、株価が上がる銘柄を探します。 新聞やインターネット等の情報を総括的に考慮して、株価が上がりそうな 会社を絞り込まなくてはいけません。
また、投資したい会社を絞り込んでも、その会社のことを全然知らない、 ということが多くあります。 そうなると、その会社の取り組んでいる事業や財務諸表、 今後どのような事業を行うのか考えた上で、投資するか判断するとはずです。 そのため、株式取引では投資したい会社の調査に多くの時間を 費やさなくてはいけません。
その点、FXは取引する通貨が実質的に限られています。通貨としては何十種類も ありますが、実際には10種類以下の通貨に投資する場合がほとんどです。 そのため、銘柄を選んだり、調べたりすることに 費やす時間は、株式取引に比べて少なく済みます。
FXはファンダメンタルがシンプル
株式投資でも、個別銘柄ではなく、日経平均やトピックスに連動する商品に 投資すれば、前記のような問題は無くなります。
しかし、株式を動かす要因が無限に存在し、たとえ日経平均に投資したとしても、 そのファンダメンタルを把握することは困難です。
それに対して、FX投資の場合、ファンダメンタルが、経済指標の発表に ほとんど依存しているので、かなりシンプルな構造を持っていると言えます。 つまり、投資する側から見ると、とてもわかりやすいのです。
FXは売買がしやすい
株式取引では、一部上場企業であっても、銘柄によっては1日の取引量が 非常に少ない銘柄もあります。
なぜ、取引量が少ないことを取り上げるかというと、株式を売買したくても、 売買できないことが起こりえます。その様な大きな取引をできる個人投資家は 滅多にいませんが。
しかし、FXでは世界中で通貨が取引されており、取引量は桁違いに多く、 通貨を買いたいときに買えない、売りたいときに売れないといことは、 まずありません。
FXは倒産のリスクが低い
株式取引の場合、投資の対象は会社になりますが、FXの場合は通貨、 つまり国に投資をしていることになります。
そのため、株式取引はFXはに比べ、倒産するリスクが断然高いといえます。 一部上場企業であっても倒産することもありますが、国が倒産することは 滅多にありえないことです。
さらに、FXで取引する通貨は、一般にはドル、ユーロ、オーストラリアドル といった信頼のできる通貨ばかりなので、ある日突然通貨の価値が無くなる 可能性が極端に低いのです。
くりっく365とは?
くりっく365とは、東京金融先物取引所が運営を行う、公設市場で行われる 取引所為替証拠金取引のことをいいます。何か良くわからない名前ですね。
FX(外国証拠金取引)は、取引所そのものが存在せず、業者と個人投資家の間で、 価格設定が不透明であったり、業者が倒産したたら投資家の預託した証拠金は 戻ってこない、と言った問題がありました。
そこで、くりっく365として、公設市場がが取引所として開設されました。
くりっく365のメリットは、
- 取引相手が取引所となるため、FX業者が倒産しても証拠金が戻らない ということがない。
- 複数の有力金融機関が提示する価格のうち、最も有利な価格で取引が可能。
- 税制上の優遇が受けられます。通常FXでの利益は、雑所得として扱われ、
最大50%が課税されます。 一方、くりっく365は、
分離課税で一律20%の課税ですみます。
所得金額 くりっく365 通常のFX 200 万円以下 20% 15% 330 万円以下 20% 20% 700 万円以下 20% 30% 900 万円以下 20% 33% 1800 万円以下 20% 43% 1800 万円以上 20% 50%
一方、くりっく365のデメリットとしては、
- 両替立てができない。
- 取り扱っている通貨が7ペアと極端に少ない。
以上が、くりっく365の説明となりますが、実際にこれに参加しているFX業者は 数社しかなく、活況を呈しているとは言えません。
その理由を筆者が想像するには、税制上のメリットはあるものの、最近では 信託保全を採用するFX業者が増えて業者倒産時のリスクが無くなってきたこと、 競争により、小さなスプレッドや手数料無料を提供するFX業者が増えてきたため、デメリットと 併せて考えると、それほど大きなメリットがないと考えられます。
FX投資の主婦を在宅起訴 1億3900万円を脱税
東京都世田谷区の主婦が、FX(外国為替証拠金取引)などで得た多額の利益を 隠して脱税して基礎起訴されました。
その金額は何と、05年までの3年間に得た利益約4億700万円。 脱税額にして、約1億3900万円というから凄い話です。この金額レベルの 脱税を一般の主婦が行ったというのですから侮れません。
元手がいくらあったかはわかりませんが、この事件は、素人でもFX投資を 十分にできることをあっさりと証明して見せてくれたことになります。 これだけの金額を扱った以上、この主婦はかなりの勉強を積んだには 違いないと思われますが、この道のプロではないので、やればできるという意味では、 われわれにとって大きな励みになりました。
しかし、素人感覚の低い税金意識も同時に暴露された形となったわけです。 こちらの方は、勉強してどうにかなる問題ではなく、本人の自覚と 道徳観念の問題なので、どうにも取り扱いにくいと言わざるを得ません。
急速に拡大するFX為替取引
FX(外国為替証拠品取引)は、1998年に自由化され、 それまで、為替というものは庶民には縁遠いものでしたが、 この自由化により一気に身近な存在となりました。
市場は年々拡大し、2005年度の国内売買高は前年度比2.8倍の 142兆円余まで拡大しています。2006年度のデータを見つけること はできませんでしたが、同等以上の拡大を続けていると仮定すれば、 500兆円規模と推定できます。
これは、いかにFXは魅力的であるかを示している同時に、 誰でも簡単にインターネットで参加できることを意味しています。 また、株式投資からFX為替投資に移行される方も多いという話を 良く耳にします。実は、筆者もその移行した人たちにの中の1人です。
しかし、一方で、レバレッジをかけることにより、ハイリスク・ハイリターンの 商品であることは間違いないので、しっかりとした思考とメンタリティをもって 参加すべきであることは間違いありません。
FXのトピックス
このサイトは、皆さんがFX投資(外国為替証拠品取引)を始めるに当たり、 ロケット・スタートが切れるように、筆者の経験を通して、 業者比較を最も効率よくできることを目的としています。
ここでは、その補足情報として、関連する様々なトピックス的な 話題を取り上げ、FXに関わるの理解を広げていければと思います。
不定期での発行となります。また、順次内容を充実させて、趣向の濃い内容を 目指したいとは思いますが、私なりの考えを織り交ぜてのトピックス紹介としたいと 思います。



